ドクダミ茶

便秘やむくみの改善に役立つ、毎日飲みたい健康茶

「毒を矯(だみ)す」という文字の通り、デトックス効果に優れている「ドクダミ」。便秘やむくみの改善に良いとの理由で、女性に人気のあるハーブです。

古くは中国から伝わったと言われており、平安時代前期の薬物書には既にその名が存在しています。そのことから、古くから愛用されていた薬効植物だということが分かります。

有効成分は花びらから根に至るまでの全草にあり、数々の効能を持つことで、別名を「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれています。

女性におススメのハーブ

体内の老廃物を排出するデトックス効果があり、便秘の解消やむくみの改善、ニキビ、吹き出物などにも効果が期待できます。また、生理不順、生理痛など、女性独特の症状にも有効です。

膀胱炎や尿道炎へも効果を発揮し、その効き目については、ドクダミの利尿作用に由来するものと考えられています。利尿作用すなはち、水分をコントロールする働きがドクダミにはあるものとみなされ、医薬的な見地からも注目を浴びているところです。

また、近頃ではアトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー対策にもその名を挙げられるようになりました。

上記に挙げた症状については、主に乾燥させたドライハーブの状態で、単独、あるいは他のハーブと混合してお湯で軽く煮出して、あるいは熱湯で蒸らしてハーブティーとして飲用に用います。

ちなみに、ドクダミ単独を火で煎じつめたものは効能は高いのですが、一週間程度続けて飲用した場合は3日程度飲用を休む、など漢方薬と同様の扱いとする場合があります。

ときにはハーブティーをそのままコットンなどに浸して、荒れた肌に直接化粧水として塗る場合もあります。また、生の花を摘んでアルコール漬けにして、化粧水として使用する場合もあります。

冷え性の人には、ガーゼなどに包んで入浴剤として使用しても効果があるようです。

作用

抗菌、殺菌、解熱、解毒、消炎、強心、緩下、利尿、血圧降下、血管強化など。

味と香り

薬っぽい独特な癖のある味わい。乾燥させると独特な香りが弱くなる。

注意事項

どんなハーブ?

ドクダミは、東アジアを原産とするドクダミ科 ドクダミ属の多年草です。和名は「蕺草」と呼ばれています。

データ

学名 Houttuynia cordata Thunb.
英名 Houttuynia
別名 ドクダメ(毒溜め)、ギョセイソウ(魚腥草)、ジゴクソバ(地獄蕎麦)
和名 蕺草
科名 ドクダミ科 ドクダミ属
分類 多年草
原産地 東アジア
ティーに使う部分 茎、葉(地上部)
主要成分 フラボノイド、フラボノイド配糖体、ベンズアミド配糖体