毒素を体外に排出。風邪やせきなどの症状に。
ヨーロッパを原産地とするキク科に属する多年草のヤロウ。学名の「achillea(アキレア)」は、ギリシャ神話に登場する英雄「アキレス」に由来すると言われています。
英雄「アキレス」は、古くから止血作用をもつことで知られているこのハーブで、戦いにより受けた傷の手当に、ヤロウを使用していたと言います。
ティートして飲むと、発汗を促して毒素を体外へ排出する「発汗作用」があり、熱を伴う風邪やせき、咽頭炎といった感染症を緩和するのに役立ちます。
また、利尿作用もあるため、膀胱炎などの泌尿器系の感染症にも有効です。
消化器系の不調にも働きかけ、消化不良や食欲不振などの緩和にも役立ちます。
その他、ホルモン様作用をもつステロールが、月経痛や月経不順の改善に役立ちます。
作用
発汗、利尿、収れん、抗菌、抗炎症、止血、ホルモン様など。
味と香り
ハッキリとした独特の香りと、やや辛みのある味。
注意事項
- キク科植物にアレルギー反応を示す方、妊娠中の方は、使用を避けましょう。
- 多量に飲用すると頭痛やめまいを起こすことがあるので、注意が必要です。
どんなハーブ?
ヤロウは、ヨーロッパ(ハンガリーなど)を原産とするキク科 ノコギリソウ属の多年草です。現在、世界中の暖かい地域に生息しています。
背丈は50~1mほどまで生長し、6~8月にかけて桃色や白色などの小さな花を咲かせます。
和名は「セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)」と呼ばれ、ソノギリのような形をしていることから、その名がついたと言われています。
データ
学名 | Achillea millefolium |
---|---|
英名 | Yarrow(ヤロウ) |
別名 | – |
和名 | セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草) |
科名 | キク科 ノコギリソウ属 |
分類 | 多年草 |
原産地 | ヨーロッパ(ハンガリーなど) |
ティーに使う部分 | 葉、花 |
主要成分 | クマリン、ラクトン、ステロール、フラボノイド、タンニン、サポニン、精油 |