「たくあん」など食品の着色に用いられているハーブ
アカネ科クチナシ属の常緑低木であるクチナシ。
古くから漢方としての利用もあり、止血や消炎、鎮静作用に効果があるとされ、処方されてきた歴史があります。
また、中国や日本では古くから、果実を煎じて作られる黄色い液体を、「たくあん」などの着色料として利用してきました。
この色鮮やかな黄色い色素は、カロチノイド色素に含まれているクロシンによるものです。
クロシンには、血圧を下げる作用があり、上昇した血圧を正常に戻す働きがあります。
また、近年では、抗がん作用の研究が進められています。
クチナシのその他の効能として、イリドイド配糖体という成分が含まれており、肝炎や黄疸の改善、鎮静作用による不眠症改善なども有効といわれています。
作用
止血、消炎、鎮静、鎮痛、血圧降下、解熱、胆汁分泌促進、整腸、etc…
味と香り
まろやかで、やや苦味を感じる味。
注意事項
- 特になし。
どんなハーブ?
クチナシは、日本、中国、台湾、インドシナの温帯、亜熱帯を原産とするアカネ科 クチナシ属の常緑低木です。和名は「梔子(クチナシ)」と呼ばれています。
データ
学名 | Gardenia jasminoides |
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英名 | Common gardenia |
別名 | ガーデニア |
和名 | 梔子(クチナシ) |
科名 | アカネ科 クチナシ属 |
分類 | 常緑低木 |
原産地 | 日本、中国、台湾、インドシナの温帯、亜熱帯 |
ティーに使う部分 | 果実 |
主要成分 | ゲニポサイド(イリドイド配糖体)、カロチノイド系色素、フラボノイド、精油、etc… |