クローブ茶

消化を促し、口の中がスッキリとする、食後におススメのハーブ。

ハーブティーとしてよりも、料理のスパイスとして使われることが多いクローブ。

スパイシーな香りと、臭み消しの作用をもつ事から、料理や甘いお菓子などにスパイスとして利用されています。インドのミックスしたスパイス「ガラムマサラ」にも欠かせない材料です。

ハーブティーとして利用する部分は、クローブの花が開く前のつぼみのうちに収穫し、乾燥させたものです。

このつぼみが釘の形に似ていることから、フランス語の釘を意味する「clou」がクローブの名前の由来と言われています。

では、そんなクローブのハーブティーとしての効能を見ていきましょう。

ハーブティーの効能

ハーブティーとしての効能は、主成分であるオイゲノールに強力な殺菌力があり、歯痛時や局所麻酔などに利用されています。

その効果は、「歯医者さんのハーブ」とも言われているほどです。

また、消化を促す作用や、口の中をスッキリさせる作用もあるので、食後のティーにおススメです。口臭消しの効果も期待できます。

ほかには、吐き気やムカつきを和らげてくれる作用もあります。

ただし、シングルでは薬っぽくて飲みにくいため、フルーティな香りのハーブとのブレンドがおススメです。 お勧めは、オレンジピール(オレンジの果皮)とのブレンドです。

作用

抗菌、鎮痛、消化促進、抗酸化、防腐、催淫など。

味と香り

スパイシーであり、フルーティーさをもつ素晴らしい味と香り。

注意事項

  • 香りが強いので、使用量に注意しましょう。

どんなハーブ?

クローブは、インドネシアのモルッカ群島を原産とするフトモモ科フトモモ属の常緑高木です。

現在、主にインドネシア、タンザニア(ザンジバル島)、ブラジル、マダガスカルなどの亜熱帯地方で栽培されており、背丈は10~15cmまで生長します。

和名はチョウジ(丁子)、チョウコウ(丁香)、ヒャックリコウ(百里香)、ケイゼツコウ(鶏舌香)などと呼ばれています。

ヨーロッパでは古くから、オレンジにクローブを刺して作ったポプリを、魔よけのお守りとして飾る習慣があるそうです。このポプリは「ポリ万ダー」と呼ばれ、芳香剤になります。

クローブはハーブティーとしてだけでなく、強力な殺菌力があることから肉料理や魚料理などの臭み消しに利用されています。その他、その素敵な香りから、ポプリや香水などにも利用されています。

データ

学名 Syzygium aromaticum
英名 Clove(クローブ)
別名
和名 チョウジ(丁子)、チョウコウ(丁香)、ヒャックリコウ(百里香)、ケイゼツコウ(鶏舌香)
科名 フトモモ科 フトモモ属
分類 常緑高木
原産地 インドネシアのモルッカ群島
ティーに使う部分 花のつぼみ
主要成分 精油、フラボノイド、フェノール酸、タンニン