気力を高め、心や体を元気にするハーブ。
セルピルムのハーブティーは、さわやかな風味がして、スパイシーで軽い苦味があるのが特徴です。
なんとなくタイムに近い味がしますが、タイムと比べると刺激が少なくて飲みやすいです。
では、セルピルムのハーブティーの効能を見ていきましょう。
ハーブティーの効能
消化、呼吸、循環の各系統の機能を刺激する作用があり、気力を高め、心を元気にする作用があります。
セルピルムのハーブティーの主な効能としては、神経衰弱、頭痛、むくみ、便秘、アレルギー、花粉症、うつ病の改善に効果を発揮します。
また、咽頭炎やインフルエンザ、二日酔いなどに対しても、有用に働きかけるといわれています。さらには、坐骨神経痛やヘルペスにも有効に働いてくれます。
花粉症やアレルギー体質の方の共通点は、腸内の乱れによって免疫力が低下していることがあげられます。
免疫力の低下によって、花粉症の症状がひどくなったり、アレルギーが悪化したりすることがあります。
そこで、腸内の改善対策として、乳酸菌を積極的に摂取されている方も少なくないと思いますが、さらに気力や活力をプラスするためにも、乳酸菌とセルピルムのハーブティーを就寝前に飲まれるといいでしょう。
体を温めたり、血行促進、不眠症改善など、本来のハーブティーの効果も得られますので、その日の疲れをその日のうちに解消するのにぴったりのハーブティーといえます。
免疫力アップの効能もあることから、季節の変わり目の体調が崩れやすい時期、菌が活発になりやすい乾燥時期には、食後か就寝前に飲むと、翌日の体調が楽になります。
その他にも、セルピルムのハーブティーでうがいをすると、強力な殺菌作用・去痰作用の効能も期待できます。
喉が痛くて咳がひどくなってきたときや、インフルエンザやのどの痛みの緩和としての効能を期待する場合は、ハーブティーでうがいをしてみると良いでしょう。
セルピルムは、そのままお茶にしてもよいのですが、淹れる前に茶葉に少し手を加えると、より強い香りを楽しむことができます。
おいしく淹れるための前準備としては、茶葉を手で揉んで香りをたてたり、乳鉢でより茶葉の香りを引き出す方法があります。
作用
鎮静作用、消化促進作用、殺菌作用など。
味と香り
さわやかな風味、スパイシーで軽い苦味がある。
注意事項
- 妊娠中や授乳中の方は使用を避けましょう。
どんなハーブ?
「セルピルム」とは、ヨーロッパの温暖な地帯に分布する、多年生の芳香の強いハーブです。和名は「ヨウシュイブキジャコウソウ」と呼ばれています。
タイムの近縁種であり、夏から秋にかけては小さく綺麗な花が咲きます。
ワイルドタイム、クレーピンタイムなどとも呼ばれることがあり、また、「タイムの母」とも呼ばれています。和名はヨウシュイブキジャコウソウです。
データ
学名 | Thymus serpyllum |
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英名 | Thymus serpyllum(クリーピングタイム)、Mother of thyme、Wild thyme(ワイルド・タイム) |
別名 | クリーピングタイム、ワイルドタイム |
和名 | ヨウシュイブキジャコウソウ |
科名 | シソ科 |
分類 | 多年草 |
原産地 | ヨーロッパ |
ティーに使う部分 | 全草 |
主要成分 | タンニン、フラボノイド、カフェイン酸、樹脂 |