出産を楽にしてくれる安産のためのハーブティー。
古くから、子宮に対する働きが知られているラズベリーリフ。
ヨーロッパや欧米では「安産のためのハーブティー」とのニュアンスのことを言われており、妊娠後期から出産直後にかけて、ラズベリーリーフティーが飲まれていたといいます。
妊娠後期に飲んでいると、陣痛の痛みを和らげる効果があると言われており、子宮収縮の効率を高めて、出産を助けてくれると言われております。
産後に飲んでいると、母乳分泌を促し、母体の回復を高める効果もあるとされています。
ただし、子宮を刺激する作用がある為、妊娠初期は飲用を控えましょう。
また、女性ホルモンを整える作用があり、生理痛や月経前症候群、更年期にも効果があるとされており、まさに、女性の為のハーブとも言えるのではないでしょうか。
その他には、粘膜の炎症を鎮める働きや、収れん作用もあるので、喉の痛みや口内炎、花粉症、下痢といった症状にも有効です。
風邪を引いたときにティーでうがいをすると、喉の痛みを和らげるのに役立ちます。
作用
収れん、強壮、子宮筋調整 、生理痛緩和など。
味と香り
かすかな甘みと酸味のある香りと味で、癖がなく飲みやすい。
注意事項
- 妊娠初期は、子宮を刺激する作用があるため、飲用は避けましょう。医師に相談の上、飲用するようにしましょう。
どんなハーブ?
ラズベリーリーフは、ヨーロッパを原産とするバラ科キイチゴ属の多年草です。別名を「ヨーロッパキイチゴ」とも呼ばれており、夏に赤いイチゴのような実をつけます。
背丈は1~1.5mほどまで生長し、6月頃に小さな白い花を咲かせます。
中世から栽培されており、古くから出産、産後の回復、母乳の出に対して有効と考えられていたそうです。
学名の「Rubus idaeus(ルブス・イダエウス)」のRubus(ルブス)は、ラテン語で赤を意味し、idaeus(イダスエル)は、ラズベリーが豊富だったイダ山を意味しているそうです。
果実は、お菓子やジャム、ワインの原料として利用されています。鉄分やビタミン類、ミネラル類が含まれており、貧血などに対して効果があるとされています。
データ
学名 | Rubus idaeus(ルブス イダエウス) |
---|---|
英名 | Rasberry Leaf(ラズベリーリーフ) |
別名 | ヨーロッパキイチゴ |
科名 | バラ科 キイチゴ属 |
分類 | 多年草 |
和名 | ヨーロッパ木苺(ヨーロッパキイチゴ)、蝦夷木苺(えぞいちご) |
原産地 | ヨーロッパ |
ティーに使う部分 | 葉 |
主要成分 | フラボノイド配糖体、ブラガリン、タンニン、ビタミンC、精油 |