ステビア茶

低カロリーの天然甘味料。糖尿病食やダイエット食にも使用されているハーブ。

日本では主にダイエット甘味料として知られているステビアは、人口甘味料と思われがちなのですが、れっきとした天然の甘味料です。

原産地のバラグアイでは、現地語で「甘い草」を意味する「カーヘーエー」と呼ばれ、古くからマテ茶などの甘味料として用いられてきました。

甘い割には非常に低カロリーなので、糖尿病食やダイエット食にも使用されているハーブです。

葉に含まれるステビオサイドという成分がステビアの甘さの元であり、数種類あるステビアの仲間の中でも、甘味の強い種類のものでは、砂糖の200~300倍もの甘さがあるといいます。

では、そんなステビアのハーブティーの効能を見ていきましょう。

ハーブティーの効能

近頃では、ステビア自体の持つ成分で抗菌作用、また緑茶の約5倍もあるといわれる抗酸化作用が知られるようになりました。

またヒスタミンの解毒作用もあることから、アレルギーやアトピー性皮膚炎への応用も研究されています。

ハーブティーで飲用する場合には、高血圧や二日酔いへの効果、また健胃剤や精神疲労に対する強壮剤として用いられることが多いようです。

一時期、原産地パラグアイで、ネイティブアメリカンの人々が代々避妊薬として用いてきたとされる経緯が、妊娠障害の副作用をもたらすというウワサが広まり、忌避されることもありました。

しかし、研究の結果そのような危険性は無いということが判明し、安全性は立証されています。

しかし、様々な効能が研究段階にあるハーブですが、一番新しい研究としては、その粉末や濃縮液に、癌やC型肝炎に効く成分があるとして調査が行われています。

作用

矯味、緩和など。

味と香り

強烈な甘味があり、少しくせのある風味。

ステビアをハーブティーで用いる場合は、5ccのスプーンにすり切り1杯をハーブポットに用いるだけで甘味料としては十分です。

人によってはそれ以下でも場合によっては「甘過ぎる」という反応をすることもあります。

あとはブレンドするハーブの量は、それぞれの適正量に準じます。沸騰寸前のお湯を入れて3分程度蒸らしたら出来上がりです。

砂糖の代替品として使われることが多いですが、その甘みには独特の味と香りがあり、その好き嫌いははっきりと分かれる傾向があります。

「好みでない」と云う方は、他の好みの香りのものとのブレンドで用いることをおススメします。

注意事項

  • 甘味が強いので使用量に注意しましょう。
  • キク科アレルギーのある人は飲用を避けましょう。
  • 食品添加物として日本では認可されているが、許可されていない国もあります。

どんなハーブ?

ステビアは、パラグアイ、南アメリカを原産とするキク科 ステビア属の多年草です。和名は「ステビア、アマハステビア」と呼ばれています。

日本ではダイエットや糖尿病の甘味のほか、清涼飲料水やスナック菓子、インスタントラーメンやフルーツ缶詰の甘味に使用するといった用いられ方をしています。

データ

学名 Stevia rebaudiana
英名 Sweetleaf
別名
和名 ステビア、アマハステビア
科名 キク科 ステビア属
分類 多年草
原産地 パラグアイ、南アメリカ
ティーに使う部分
主要成分 甘味料、テルペン配糖体