コルツフット

咳を伴う呼吸器系のトラブルを緩和するハーブ♪

学名の「Tussilago farfara」は、ラテン語で「咳を散らす」という意味で、古くから呼吸器系の不調に対して活用されてきました。

古代ギリシャではコルツフットの葉を乾燥させて煎じたものを、咳止めなどの呼吸器系の疾患に利用されてきました。

シロップやハーブティーとして飲用していたようです。

ハーブティートの効能は、植物に含まれている粘液質による鎮咳、去疾効果が期待でき、咳や咳を伴う風邪やインフルエンザ、ぜん息、気管支炎、カタル症状など、呼吸器系の不調に有効です。

粘液質が気管支系を包み、刺激から保護する作用がある為だと言われています。

また、胃を丈夫にする健胃作用もありますので、食べ過ぎや飲みすぎたときに飲むと効果的です。

知識として、コルツフットの葉には、ピロリジジンアルカロイドの「ツッシラギン」や「センキルキン」といった毒性のある成分が含まれており、肝臓へ悪影響を及ぼすと言われています。

ただ、ハーブティーとして規定の量を引用していれば、副作用はないとされています。

ちなみに、ピロリジンアルカロイドが含まれていないコルツフットもありますので、気になる方はそちらを選ぶとよいでしょう。

どんなハーブ?

コルツフットは、中国からヨーロッパが原産のキク科フキタンポポ属の多年草で、和名は「フキタンポポ」と呼ばれています。

背丈は30cmほどまで成長し、2~3月の初春にかけて黄色い花を咲かせます。

作用

鎮咳、去疾、健胃、強壮、利尿、鎮痙、抗カタル、etc…

味と香り

クセがなく飲みやすい味。

注意事項

  • 妊娠中の方、授乳中の方、子供への使用を避けましょう。
  • 長期間続けて飲用すると、肝障害を引き起こす可能性があります。海外では内用を規制されている国もあるハーブなので、利用する際は、使用量、期間などを守って使用しましょう。

どんなハーブ?

コルツフットは、中国~ヨーロッパを原産とするキク科 フキタンポポ属の多年草です。和名は「フキタンポポ」と呼ばれています。

データ

学名 Tussilago farfara
英名 Coltsfoot(コルツフット)、Coughwort(カウフォート)
別名 コルツフート、カウフォート
和名 フキタンポポ
科名 キク科 フキタンポポ属
分類 多年草
原産地 中国~ヨーロッパ
ティーに使う部分 花、葉
主要成分 粘液物質、苦味質、フラボノイド、ムチン、タンニン、亜鉛、ピロリジジンアルカロイド、イヌリン、etc…