のどや消化器系などの粘膜を保護して修復する。
古くから薬草として使用されてきたマーシュマロウ。
ヨーロッパでは長年、伝統医学で使われてきた歴史を持ちます。
マロウの種類は約千種類あると言われており、そのなかでも、強い薬効を持つのがマーシュマロウで、鎮痛作用をもつ粘質物を含んでいるのが特徴です。
薬草としては花や葉も利用しますが、特に根のほうに薬効成分があり、ティーに使用されています。
ティーは、傷ついた粘膜を再生して保護するので、のどの炎症、口内炎、気管支炎、胃かいようや胃炎、泌尿器の炎症などに有効です。
また、下痢などによって傷んだ腸の粘膜を保護する働きがあり、さらには、粘質物が腸内での便の通りをよくするので、便秘の解消にも有効です。
作用
粘膜保護、鎮痛、鎮咳、抗炎症、緩和、緩下、健胃、利尿、便通促進など。
味と香り
ほとんど香りがなく、甘みとうまみを感じる味わい。
注意事項
- 他の医薬品の体内への吸収を遅延させることがあるので、薬などを服用する前後2時間は、使用を避けましょう。
どんなハーブ?
マーシュマロウは、ヨーロッパを原産とするアオイ科 アルタエラ(ビロードアオイ)属の多年草です。和名は「ウスベニタチアオイ(薄紅立葵)」と呼ばれています。
データ
学名 | Altbaea officinalis |
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英名 | Marsh mallow(マーシュマロ) |
別名 | ビロードアオイ |
和名 | ウスベニタチアオイ(薄紅立葵) |
科名 | アオイ科 アルタエラ(ビロードアオイ)属 |
分類 | 多年草 |
原産地 | ヨーロッパ |
ティーに使う部分 | 根 |
主要成分 | 粘液質、アスパラギン、タンニン、フラボノイド、フェノール酸 |