飲みやすく、気分を落ち着かせてくれるハーブ。
カモミールにいくつかの種類がありますが、そのなかでも優れた効能をもつのが、ジャーマンカモミール(一年草)とローマンカモミール(多年草)。
ハーブティーでは両方とも利用されていますが、どちらかと言うとジャーマンカモミールを利用することが多いです。どちらも似たような効能を持っています。
内用として飲用した場合と、外用として肌につけた場合の両方とも効能があります。では、カモミールの効能を見ていきましょう。
ハーブティーの効能
飲用した場合の効能
健胃作用や消化促進作用にすぐれており、胃腸の調子を整える効果があり、吐き気、食べすぎ、ストレス性の下痢などに役立ちます。
また、ストレスや不安、不眠にも有効で、気分をリラックスさせる効果が期待できます。寝つきが悪いときに飲むとよいでしょう。
その他、ホルモンバランスを整える作用もあり、生理痛や生理不順、冷え性の改善など、ホルモンが影響する症状にも有効とされています。
肌につけた場合の効能
乾燥させた花には、アズレンという抗炎症作用のある成分分が含まれており、傷や湿しん、やけどの回復などに対して効果が期待できます。
方法としては、ハーブティーを染み込ませた湿布を患部に当てるといった方法があります。湿布をまぶたに当てれば、目の疲労回復にもなります。
作用
消炎、抗炎症、鎮静、健胃、消化促進、鎮痙、鎮痛、発汗など。
味と香り
ジャーマンカモミール:リンゴのような香りで、甘くやさしい味。
注意事項
- キク科の植物にアレルギーのある方は注意しましょう。
どんなハーブ?
カモミールはヨーロッパからアジア西部を原産とするキク科の多年草、もしくは一年草で、繁殖力がとても強い植物です。
学名の「chamomilla(カモミール)」は、ギリシャ語で「大地のリンゴ」を意味しており、植物からリンゴのような甘い香りがすることから、この名がつけられたといいます。
別名を「植物のお医者さん」とも呼ばれており、病気にかかった植物の近くにカモミールを植えると、その植物が元気になるといわれています。
古くから食べすぎや腹痛、風邪の症状に使われてきた歴史のあるハーブです。
花の黄色い部分に薬効成分が含まれており、ハーブティーはフレッシュ(生のまま)と、ドライ(乾燥させたもの)のどちらとも利用できます。
穏やかに作用するので、子供や高齢者にもおススメのハーブです。
データ
学名 | Matricaria chamomilla |
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英名 | Chamomile(カモミール) |
別名 | カモマイル、カモミーユ、カミルレ、カモミル、カモミルラ、カミレ、カモミラなど。 |
和名 | カミツレ(加密列) |
科名 | キク科 シカギク属 |
分類 | 一年草 |
原産地 | ヨーロッパ~アジア西部 |
ティーに使う部分 | 花 |
主要成分 | 精油、フラボノイド、コリン |