コンフリー

肝障害を引き起こす為、飲用しない方が良いハーブ

ハーブティーの中でも、その効果や栄養成分の良さで知られていた「コンフリー」。別名「畑の牛乳」とも呼ばれており、ビタミン類やカルシウム、ミネラルといった栄養分が豊富なハーブです。

ただ、コンフリーが原因と思われる肝障害が海外から多数報告されたため、厚生労働省が平成16年に、コンフリーを含む食品の摂取を控えるように呼びかけています。したがって、ハーブティーとしての飲用もしないようにしましょう。

したがって、コンフリーとはどういったハーブなのかを、このページではご紹介させていただきます。

コンフリーの効能

原産地はロシアのコーカサス地方で、主にアジアやヨーロッパに生息している多年草です。日本へは牧草として明治時代以降に伝わったとされ、その後栽培も一般に広がっていきました。

ハーブティーにした際の効能としては、抗アレルギー作用や胃炎改善、口腔粘膜の炎症の改善、疲労回復や強壮作用、創傷治癒作用、糖尿病の改善といったものがあります。

また、別名「ニットボーン(骨接ぎ)」と呼ばれているほど、傷や骨折の治癒に効果があるとされています。

花粉症といったアレルギーにも効果がありますので、春の季節に花粉症が酷いという方には良い効果を発揮してくれることでしょう。

さらに、「アラントイン」という成分が入っており、細胞の成長を助ける有効成分となっています。お肌が若々しくなったり、顔の血色が良くなったりしてくるというのもこのコンフリーの魅力です。

ただ、ピロリチジンアルカロイドといった成分が含まれており、肝障害の副作用がありますので、いくら健康によいからといって飲用しないようにしましょう。

作用

抗アレルギー、強壮、健胃、貧血予防、疲労回復、気管支炎や糖尿病を改善、切り傷、骨折、関節炎の治療をはやめるなど。

味と香り

香りに癖がなく、ほのかな甘味があり飲みやすい。

注意事項

  • コンフリーが原因と思われる肝障害が海外から多数報告されたため、厚生労働省が平成16年に、コンフリーを含む食品の摂取を控えるように呼びかけています。したがって、ハーブティーとしての飲用もしないようにしましょう。

どんなハーブ?

コンフリーは、ヨーロッパ、西アジア(コーカサス地方)を原産とするムラサキ科 シムフィツム属の多年草です。和名は「ヒレハリソウ(鰭玻璃草)」と呼ばれています。

データ

学名 Symphyfum officinale
英名 Comfrey(コンフリー)
別名 シンフィツム
和名 ヒレハリソウ(鰭玻璃草)
科名 ムラサキ科 シムフィツム属
分類 多年草
原産地 ヨーロッパ、西アジア(コーカサス地方)
ティーに使う部分 葉、根
主要成分 アラントイン、タンニン、粘液質、トリテルペノイド、アスパラギン、ピロリジン系アルカロイド、フェノール酸(ロスマリン酸)